IGMP(Internet Group Management Protocol)

SVSIのストリームはマルチキャストで伝送されます。IGMPはマルチキャスト伝送に必要なプロトコルです。

IGMPスヌーピング IGMPクエリア IGMP Immediate Leave

IGMPスヌーピング

IGMPは、レシーバ(デコーダ)がマルチキャストグループへの参加、維持、離脱をルータへ通知するプロトコルです。 マルチキャストグループに参加したレシーバのみにストリームが伝送されます。 ストリームを必要としていないレシーバへは伝送されないため、ネットワークの負荷が軽減されます。

SVSIのストリームはマルチキャストで伝送されます。マルチキャストで伝送されるパケットはIGMPが設定されていないネットワークでは全てのポートへ配信されます。 そのためマルチキャストパケットを必要としないデバイスがネットワークに接続されている場合、デバイスは大量のパケットの処理に追われ、本来の動作に支障を来す恐れがあります。 ネットワークにIGMPを正しく設定することでマルチキャストパケットが必要なデバイスへ伝送することができます。

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IGMPクエリア

ネットワークに負荷がかかるストリームを効率的に配信するため、IGMPクエリアは定期的にクエリーメッセージを送信し、 レシーバがマルチキャストグループに参加し続けている(ストリームを受信し続けている)ことを監視します。 クエリーメッセージに対する返信がない場合はストリームの配信を停止します。 また、レシーバはマルチキャストグループから離脱する際にLeaveメッセージ(IGMPv2)を送信し、スイッチは同様にストリームの配信を停止します。 IGMPクエリアは1システムに1つ必要になります。

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IGMP Immediate Leave(即時離脱)

レシーバがストリームの変更要求を行った際、スイッチは新ストリームをレシーバに送信後、旧ストリームを停止します。 よってGigabitネットワークスイッチの該当ポートは新ストリームの帯域と旧ストリームの帯域が一時的に合算された値になります。 N2000シリーズ NMX-ENC-N2122のように各ストリームの帯域が200Mbpsほどであれば問題ありませんが、N1000シリーズ NMX-ENC-N1122のようにネットワーク帯域が800Mbpsの場合、 ストリームの切り替わり時に一時的に1000Mbpsを超え、映像が途切れてしまいます。 Immediate Leaveはストリームの切り替わり時に、旧ストリームを停止後、新ストリームを送信します。 よってネットワーク帯域が800Mbpsであってもストリームの合算値が1000Gbpsを超えないため、映像は途切れることなく切り替わります。 1ストリームが499Mbpsを超える場合、スイッチのImmediate LeaveをEnableに設定します。

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