Networked AVシステムを構築する際、最適なネットワーク構成やハードウェアが構築されるように必要最小限のネットワーク仕様を以下に記します。 この資料はSVSIのストリームのための必要なプロトコルや機能の説明が含まれています。
Managed Network Switch(コマンドやWebブラウザで設定可能)
ギガビットイーサネット(N1000/N2000/N2300/N2400)
IGMP v2(Internet Group Management Protocol)
IGMP Snooping
Querierと通信を行う全てのスイッチのIGMP SnoopingをEnableに設定します。
IGMP Snooping Querying
ネットワークはストリームのコネクションを維持するために少なくともひとつのIGMP Querierを設定する必要があります。
ネットワーク内の全てのスイッチはQuerier機能を持ち、専用Querier(DQ)が決定されるためIGMP auto-electが可能な機種をお勧めします。
DQはIPアドレスが最小であるスイッチに決定されます。マニュアルでDQを設定することも可能ですが、auto-elect機能はバイパスされます。
Query interval – 30秒
IGMP一般Queryを送信する間隔を設定します。
Query Response Interval – 10秒
一般Queryレスポンスの最大間隔を設定します。
Last Member Query Interval – 100m秒
Group specificやGroup-and-source-specific queryメッセージに対するレスポンスを待つ時間を設定します。
Immediate Leave(N1000/N2x51 4K/N2300 4K/N2400/N2x35 Low Latency Models)
Leaveメッセージを受信した際、即時にグループから離脱します。
Immediate Leaveはデイジーチェーンで接続された複数のユニットを同時に離脱するため、Immediate Leaveとデイジーチェーンを共存させることはできません。
スイッチメーカーによってはImmediate Leaveではなく、Fast Leaveとして使用されている場合があります。
Fast Leaveはスイッチングスピードや性能に影響を与えるため、Immediate Leaveを保証するものではありません。
Optional Protocols
IGMP Robustness – Default 2
Robustnessは一般的に2-10で調整されます。高い値はLeave時の遅延に影響します。
Immediate Leave設定時は無効になります。
Warnins/Notices
IGMP v2のエンコーダストリームは、アップリンクを介して要求されるかどうかに関わらず、ストリームソーススイッチとDQ間の全てのスイッチのアップリンク上に存在します。
基本的にストリームが別のスイッチにルーティングされない場合でも、DQのリクエストによってアップリンクにストリームが配置されることを意味します。したがって、DQに転送される全てのストリームを考慮する必要があります。
ネットワーク帯域を検討する際の最良の方法としては、ストリームのスパイクや追加されるトラフィックのためにアップリンクのトータルのネットワーク帯域容量の80%を超えないことです。
各スイッチのマルチキャストルーティング機能はこの動作を制限または軽減するように設計可能です。
マルチキャストホストがグループを離脱するとき、IGMP leaveメッセージが送信されます。スイッチがLeaveメッセージを受信すると、IGMP Group-SpecificまたはGroup-and-source specific queryメッセージを送信することにより、 このホストが最後にグループを離れるかどうかを確認し、タイマーがスタートします。タイマーの期限内にレポートが受信されない場合、グループレコードが削除され、レポートがアップストリームマルチキャストルータ/クエリアスイッチに送信されます。 インターバル時間が短くなると、クエリが頻繁に発生するためネットワーク帯域幅の使用率がわずかに増加します。
PIM(Protocol Independent Multicast)
VLAN間でMulticastをルーティングさせるため必要
PIM Sparse Mode(PIM-SM)
SVSIマルチキャスト製品を使用する際に推奨
PIM-SMはプルモデルを使用してマルチキャストトラフィックを配信します。明示的にデータを要求したアクティブなレシーバーを持つネットワークセグメントのみトラフィックを受信します。
RP(Rendezvous Point)の設定
ネットワーク管理者によって設定されます。
IGMPのDQと同様です。
全てのマルチキャストソースは、ネットワーク全体にルーティングできるようRPに登録する必要があります。
他のPIM Mode – お勧めしません
Dense Mode(PIM-DM)
Bidirectional(bidir-PIM)
Jumbo Frame Enabled(N2300シリーズ)
N2300シリーズのエンコーダとデコーダは1500byte以上のフレームを生成します。スイッチにジャンボフレームを設定できる機能が必要です。
QOS(Quality of Service):ネットワーク上の遅延、遅延変動(ジッター)ネットワーク帯域およびパケット損失パラメータを管理することがビジネスソリューションを成功させる秘訣になります。
SVSIデバイスには不要
Policing
パケットをドロップさせる。
QOSが必要とされるネットワークではSVSIデバイスのDifferentiated Services Code Point(DSCP)の値を設定する必要があります。
Shaping
バッファーまたはキューイングメカニズムを使用して過剰なトラフィックを遅延させ、パケットを保持し、ソースのデータレートが予想よりも高い場合にトラフィックの流れを平滑化します。
N2300シリーズでは使用できません。
TCN Flood Off
TCN(Topology Change Notification)floodingはネットワーク上のデバイスを追加または削除するときに、不要なバックプレーンとネットワーク帯域幅の使用を引き起こします。これにより、 フラッディングがネットワーク上を通過するときにストリームが中断する可能性があります。
このコマンドはVLANに割り当てられているポート毎に個別に設定する必要があります。しかし、SVSiが接続されていないスイッチのポートに設定する必要はありません。
サンプルコマンド:NO IP IGMP SNOOPING TCN FLOOD
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