システム構築

SVSiのシステムは基本的にエンコーダー、デコーダー、Windowingプロセッサー、オーディオトランシーバー、コントローラー、ネットワークスイッチなどで構成されます。

エンコーダー/デコーダー型番 シリーズの選択 PoE/PoE+ RJ45/SFP
ネットワーク帯域 コントロール HDMIケーブル

エンコーダー/デコーダーの型番

4Kシリーズの型番

フルHDシリーズの型番

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シリーズの選択

4Kシリーズの選択

4Kの解像度が必要とされるシステムではN2400シリーズまたはN2300シリーズを選択します。
4K60 4:4:4のフレームレート/カラースペースが必要な場合はN2400シリーズを選択します。
シームレス映像切り替えが必要な場合はN2400シリーズを選択します。N2300シリーズはシームレス映像切り替えに対応していません。
N2300シリーズでウォールプレートが必要な場合はNMX-ENC-N2315-WPを選択します。

フルHDシリーズの選択

4Kの解像度が必要でない場合はN1000/N2000/N3000シリーズを選択します。
システムが1部屋(ギガビットネットワークスイッチ1台使用)のみで構築される場合はN1000シリーズをお勧めします。
N1000シリーズでKVMを使用する場合はNMX-ENC-N1133A/NMX-DEC-N1233Aを選択します。
システムが複数の部屋(ギガビットネットワークスイッチ複数使用)で構築される場合はN2000シリーズをお勧めします。
N2000シリーズで低遅延が必要な場合はNMX-ENC-N2135A/NMX-DEC-N2235Aを選択します。(遅延:約50ms)
他拠点にH264で伝送される場合は、N3000シリーズをお勧めします。

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PoE/PoE+

PoE(N1000/N2000/N3000/N2300シリーズ)

N1000/N2000/N3000/N2300シリーズのP0コネクターはPoE(IEEE802.3af)に対応しています。
P1コネクターはPoEに対応していません。

PoE+(N2400シリーズ)

N2400シリーズのP0コネクターはPoE+(IEEE802.3at)に対応しています。
P1コネクターはPoE+に対応していません。

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RJ45/SFP

RJ45

NMX-ENC-N1122A/NMX-DEC-N1222A、NMX-ENC-N2122A/NMX-DEC-N2222AはP0コネクター、P1コネクターが共にRJ45になっています。 P0コネクターとP1コネクターはHubになっているため、P0コネクターをネットワークスイッチへ接続し、P1コネクターはAMXデバイスなどに接続することが可能です。
LANケーブルの種類:Cat5e/Cat6/Cat6a/Cat7 UTP/STP

SFP

NMX-ENC-N1133A/NMX-DEC-N1233A、NMX-ENC-N2135A/NMX-DEC-N2235A、N3000/N2400/N2300シリーズはP0コネクターがRJ45、P1コネクターがSFPになっています。 P1コネクターにSFPモジュール(別売)を設置し、ファイバーケーブルを接続することが可能です。

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ネットワーク帯域

マルチネットワークスイッチ

ネットワークスイッチが1台で構成されるシステムではネットワーク帯域を考慮する必要はありませんが、 複数台のネットワークスイッチが使用されるシステムではネットワークスイッチ間に全てのストリームが 伝送できるようネットワーク帯域を十分に考慮する必要があります。

例えば下図のようにIGMPスヌーピングが設定された6台のネットワークスイッチがあり、Switch1(Querier)にSwitch2~Switch6がスター型で接続されています。 Switch1がセンターに配置され、IGMPクエリアが設定されています。ネットワークスイッチ間はFull Duplexに設定され、インターフェースが10Gbpsであれば、 双方向に10Gbpsの通信が可能になります。

各ネットワークスイッチにはエンコーダー/デコーダーが上図のように接続されています。 各ネットワークスイッチ間の帯域を把握するために上図のように表を作成します。Switch1は全てのSwitchの中心に配置されます。 各ネットワークスイッチに入力されるストリーム数と出力されるストリームを記入し、InputとOutputの数が多い方をネットワークスイッチ間の帯域とします。

ネットワーク帯域の計算

各ネットワークスイッチ間の帯域は以下の方法で計算します。
ネットワーク帯域 = ストリーム数 x 1ストリームあたりのネットワーク帯域 x 1.2(オーバーヘッド※)

(※)データを伝送する際、付加的に必要となる制御用データなどを処理、伝送するため余分にかかる付加や時間で、一般的に少なくとも20%のオーバーヘッドを見込む必要があります。

シリーズによって、1ストリームあたりのネットワーク帯域が異なります。下記シリーズを選択すると各Switch間のネットワーク帯域が表示されます。 ネットワーク帯域が1Gbpsを超える場合は、ネットワークスイッチに10Gbpsのインターフェースが必要です。10Gbpsを超える場合は、40Gbpsのインターフェースが必要です。

N2400  N2300  N1000  N2000  N3000 

Switch1~Switch2間の最大ストリーム数:14
14 x 860Mbps x 1.2 = 14448Mbps(14.448Gbps)
Switch1~Switch3間の最大ストリーム数:20
20 x 860Mbps x 1.2 = 20640Mbps(20.640Gbps)
Switch1~Switch4間の最大ストリーム数:13
13 x 860Mbps x 1.2 = 13416Mbps(13.416Gbps)
Switch1~Switch5間の最大ストリーム数:6
6 x 860Mbps x 1.2 = 6192Mbps(6.192Gbps)
Switch1~Switch6間の最大ストリーム数:7
7 x 860Mbps x 1.2 = 7224Mbps(7.224Gbps)

参照動画

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コントロール

AMXデバイス

N2600シリーズを除く全てのSVSIはAMXデバイスとして、Netlinx Masterに接続することが可能です。 AMXのタッチパネル/キーパッド/Masterコントローラーを使用し、全てのSVSIをコントロールします。

  • エンコーダー:RS232/IRなど
  • デコーダー:映像切替/RS232/IRなど
  • Windowingプロセッサー:レイアウト切替(プリセット)
  • オーディオトランシーバー:音声切替/音量制御など
  • ネットワークビデオレコーダー:録画/再生など

SVSIコントローラー

SVSIコントローラー(SC-N8002)へブラウザでアクセスし、マトリクス画面より映像音声の切替が可能です。 ユーザーインターフェースを新たに構築することなく映像音声を管理できます。

N-ACT(イベントコントロール)

N-ACTとはエンコーダ/デコーダ/オーディオトランシーバに装備された機能で、ユニットの電源起動やビデオケーブルの抜き差しなどを きっかけにTCPまたはUDPコマンドで特定のデバイスを制御することが可能です。 この機能を利用することで、パソコンをHDMIケーブルに接続するだけで映像をディスプレイに表示することが可能になります。 専用のユーザーインターフェースは必要ありません。

エンコーダー/デコーダー イベント
  • 電源起動時(Power On Event)
  • ビデオケーブル接続時(Video Cable Connected Event)
  • ビデオケーブル取り外し時(Video Cable Disconnected Event)
オーディオトランシーバー イベント
  • 電源起動時(Power On Event)
  • GPI信号ON(メーク接点ON)時(GPI High Event)
  • GPI信号OFF(メーク接点OFF)時(GPI Low Event)

<使用例>

ビデオケーブル接続または取り外し時

電源起動時(PoE LANケーブル接続または電源アダプター接続時)

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HDMIケーブル

HDMIバージョン

4K60映像を使用する際は、HDMI2.0以上に対応したHDMIケーブルをご利用ください。仕様を満たしていないHDMIケーブルは映像がチラつくなど、 正常に表示されない場合があります。

バージョン 帯域幅/伝送速度 解像度
1.4 10.2Gbps/8.16Gbps 3840x2160(30p)/4096x2160(24p)に対応
2.0 18Gbps/14.4Gbps 2160(60p)に対応
2.0a 18Gbps/14.4Gbps 静的HDR(High Dynamic Range)フォーマットの伝送に対応

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